DEEP FOREST/幻影の構成

読書記録。週2冊更新。A:とても面白い B:面白い or ふつう C:つまらない D:読むのが有害

2012-02-01から1ヶ月間の記事一覧

北方謙三の『黒龍の柩』を読んだ。幕末の日本を舞台に、土方歳三を中心として山南敬助、坂本竜馬、勝海舟、小栗上野介、榎本武揚、村垣範正、徳川慶喜といった人びとが追い求めて明治政府を前に潰えていった夢を描く。 その夢というのは、北方おなじみの独立…

どうも咳っぽい。昔花粉症で喘息になったことがあるので、またそれかもしれない。熱もないし。しかし鼻水に血が混じってるのは風邪を引いたときによくある症状なので、そっちかもしれない。どちらにしても日常生活に支障はないレベルなのでしばらく様子を見…

ピエール・ブールの『猿の惑星』を読んだ。高名な映画版の原作。最新のハヤカワ文庫版の訳。 猿が支配し、人間が奴隷となっている惑星に迷い込んだ現代人、というコンセプトは共通ながら、細部はかなり違う。そもそも有名な「猿の惑星は実は地球だった」とい…

森真沙子の『廃帝』を読んだ。 南北朝時代、後醍醐天皇、楠木正成、足利尊氏といった名だたる人物の陰で北朝の天皇としてひっそりと生き、のちには歴代天皇からは抹消された光厳天皇が主人公。宮中にいたため、常に一歩引いた視点から南北朝の混沌とした情勢…