DEEP FOREST/幻影の構成

読書記録。週2冊更新。A:とても面白い B:面白い or ふつう C:つまらない D:読むのが有害

2022-12-01から1ヶ月間の記事一覧

隆慶一郎『一夢庵風流記』A、K・W・ジーター『垂直世界の戦士』B

【最近読んだ本】 隆慶一郎『一夢庵風流記』(集英社文庫、 年、単行本 年)A 『花の慶次』の原作として有名な、前田慶次郎の一代記。 エッセイからいつのまにか本編に入っていく語り口が良いし、慶次郎の自由奔放さも良いし、彼をとりまく個性豊かな人々も…

井上靖『真田軍記』B、コニー・ウィリス『航路』上・下B

【最近読んだ本】 井上靖『真田軍記』(角川文庫、1958年)B 200ページに達しないくらいの薄い文庫本に、8編の短篇小説が入っているということで、軽い読み物程度のつもりで読みはじめたら、なかなかどうしておもしろかった。 おもしろかったのは、ほとんど…

神林長平『太陽の汗』B、北方謙三『楊家将』B+、 同『血涙』B

【最近読んだ本】 神林長平『太陽の汗』(ハヤカワ文庫、1990年、光文社文庫1985年)B 久しぶりに読んだが、大学で翻訳論、コミュニケーション論、メディア論などを多少ともかじったのを踏まえて読むと、非常にわかりやすい。 世界中にウィンカという情報収…

白河三兎『もしもし、還る』B、霞流一『災転』B

【最近読んだ本】 白河三兎『もしもし、還る』(集英社文庫、2013年)B ある青年がふとめざめると、砂漠のどまんなかにいた。ここはどこなのか、なぜこんなところにいるのか途方に暮れていると、空から電話ボックスが降ってくる。その電話は、試行錯誤の末に…