DEEP FOREST/幻影の構成

読書記録。週2冊更新。A:とても面白い B:面白い or ふつう C:つまらない D:読むのが有害

2023-01-01から1ヶ月間の記事一覧

原浩『火喰鳥を、喰う』B+、塩野七生『チェーザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷』B+

【最近読んだ本】 原浩『火喰鳥を、喰う』(角川書店、2020年) B+ おもしろい。表紙のインパクトもさることながら、中身も劣らずおもしろかった。 戦争で死んだ祖父が戦地で遺した日記と、現代において起きる奇妙な事件の謎を追っていくうちに、主人公は少…

羽山信樹『光秀の十二日』B+、アラン・グリン『ブレイン・ドラッグ』A

【最近読んだ本】 羽山信樹『光秀の十二日』(小学館文庫、2000年、単行本1993年)B+ 薄いのであまり期待していなかったのだが、予想していたよりおもしろかった。 本能寺の変のあと天下人になった栄華もつかのま、わずか12日後に光秀は秀吉に追い落とされ、…

田中啓文『チュウは忠臣蔵のチュウ』B、サイモン・カーマイケル『ノンストップ!』B

【最近読んだ本】 田中啓文『チュウは忠臣蔵のチュウ』(文春文庫、2011年、単行本2008年)B 津本陽の『新忠臣蔵』を読んでいたおかげで、なかなか楽しめた。よく知られた『忠臣蔵』の読み替えのおもしろさが大半を占めるので、忠臣蔵についてほとんど知らな…

早乙女貢『武蔵を斬る』B、津本陽『新忠臣蔵』B

【最近読んだ本】 早乙女貢『武蔵を斬る』(光文社文庫、1985年、単行本1981年)B 宮本武蔵の初期の強敵で、修行を経て強くなった武蔵にやられてしまうことで名を遺した吉岡清十郎・伝七郎兄弟。その従弟にあたる吉岡清一郎が、吉岡一門復興のために武蔵を仇…