DEEP FOREST/幻影の構成

読書記録。週2冊更新。A:とても面白い B:面白い or ふつう C:つまらない D:読むのが有害

2014-12-01から1ヶ月間の記事一覧

南原幹雄の『天下の旗に叛いて』(新潮文庫、1992年、単行本1990年)を読んだ。 時は室町時代、六代将軍足利義教の治世。将軍と並び立つほどの権力を持つ鎌倉府の長・足利持氏は、権力の奪取をもくろみ反乱を起こすが失敗、敗北の末自刃においこまれる。世に…

杉森久英の『浪人の王者 頭山満』(河出文庫、1984年、単行本1967年)を読んだ。 頭山満(1855 - 1944)は、明治から戦前までの歴史を扱った本に、たびたび出てくる名前である。だがその活動内容のためか、全貌はなかなか知ることができない。彼は、明治維新…

ジョン・ガードナーの『ゴルゴタの迷路』(水上峰雄訳、新潮文庫、1981年、原著John Gardner Golgotha, 1980年)を読んだ。 時は近未来――1980年時点での近未来、199x年。ソ連は突如として西欧諸国に侵攻を開始する。ドイツ、イタリア、フランス等、抵抗も虚…

高橋和巳『捨子物語』(河出文庫、1996年)を読んだ。捨子物語―高橋和巳コレクション〈3〉 (河出文庫)作者: 高橋和巳出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 1996/07メディア: 文庫この商品を含むブログを見る 第一回文藝賞受賞作『悲の器』(1962年)に先立…

高橋健誰『文明生物考古学への招待』(セガ少年少女科学新書)を読んだ。 あまりもったいぶるのは得意ではないのでさっさとネタバレしてしまうと、昔流行った育成ゲーム『シーマン』の解説本である。 ゲームは全くやらないので、CM以上のことは知らなかった…