DEEP FOREST/幻影の構成

読書記録。週2冊更新。A:とても面白い B:面白い or ふつう C:つまらない D:読むのが有害

2022-09-01から1ヶ月間の記事一覧

平山瑞穂『出ヤマト記』B、京極夏彦『ヒトごろし』B

【最近読んだ本】 平山瑞穂『出ヤマト記』(朝日新聞出版、2012年)B どう読めば良いのか、困る小説である。 窮屈な日常に不満をもつ少女が、実の祖父がいるという北の楽園「ヘブン」を求めて旅をする、ディストピア小説といえなくもない。 だがそう読むには…

購書記録2022/9/18

【最近買った本】 2022/9/17 神奈川の某ブックオフにて。 サラ・パレツキー『センチメンタル・シカゴ』(ハヤカワ文庫) 同『レディ・ハートブレイク』(同) 同『ダウンタウン・シスター』(同) 同『バーニング・シーズン』(同) 同『ヴィク・ストーリー…

伊坂幸太郎『陽気なギャングが地球を回す』B、澤村伊智『ずうのめ人形』 B+

【最近読んだ本】 伊坂幸太郎『陽気なギャングが地球を回す』(祥伝社文庫、2006年、単行本2003年)B 4人組の銀行強盗がいる。ひとりは他人の嘘を見抜く能力者、ひとりは巧みな弁舌をもつアジテーター、ひとりは正確無比の体内時計の持ち主、ひとりはスリの…

購書記録2022/9/10

【最近買った本】 2022/9/10 神奈川の某ブックオフにて。 吉岡栄二郎『「焼き場に立つ少年」は何処へ』(長崎新聞社) 有名な、ジョー・オダネル撮影の「焼き場に立つ少年」の写真が何者かを追ったノンフィクション。まだ読んでいないがNHKスペシャルみたい…

筒井康隆『恐怖』B-、伊島りすと『ジュリエット』B

【最近読んだ本】 筒井康隆『恐怖』(文春文庫、2004年、単行本2001年)B- とある町で連続殺人事件が起こる。どうやらこの町の文化人が狙われているらしい。となると次に狙われるのは自分ではないか――という恐怖に襲われた初老の作家が主人公。 あらすじを読…

購書記録2022/9/4

【最近買った本】 2022/9/4 千葉の某ブックオフにて。 河合隼雄『カウンセリングを考える(上・下)』(創元社) 河合隼雄の本は、読むと気持ちが軽くなって頭も良くなった気分になれる。 この本、買った帰りに「これもう持ってなかったっけ?」と不安になっ…

西村京太郎『十津川警部の休日』B、熊谷徹『なぜメルケルは「転向」したのか』B

【最近読んだ本】 西村京太郎『十津川警部の休日』(徳間文庫、2005年、単行本2003年)B 実は西村京太郎を初めて読んだのだが、意外に面白いし、読みやすい。 ただし文体は 十津川が組み伏せた相手は、突然、泣き出した。 十津川は、相手を放して、立ち上っ…