DEEP FOREST/幻影の構成

読書記録。週2冊更新。A:とても面白い B:面白い or ふつう C:つまらない D:読むのが有害

1.唐十郎『御注意あそばせ』河出書房新社、1983年。
2.瀬川貴次『闇に歌えば』集英社スーパーファンタジー文庫、1991年。
3.種村季弘編『放浪旅読本』光文社、1989年。
4.なだいなだ『れとると』角川文庫、1975年。
5.樋口明雄『ハイスクール重機動作戦』富士見ファンタジア文庫、1990年。


1.かの芥川賞受賞作『佐川君の手紙』の続編だそうである。帯を見るまでまったく知らなかった。帯の推薦をみると佐川君はどこかにいってしまってるみたいだが……
2.瀬川貴次のデビュー作。この作家は平安妖怪ものを一時期よみあさったが、これは読みそびれていた。まさか手に入る日がこようとは。ぱらぱらめくっただけでも、懐かしい90年代オカルトホラー小説の雰囲気。
3.「[光る話]の花束」というアンソロジーシリーズの1冊。このアンソロジーの存在も知らなかった。筒井康隆編集の本もあったが、筒井のアンソロジーは何冊か読むと作品が重複してくるのでやめておいた。
4.この人の本はどれがエッセイでどれが小説かよくわからないが、これは小説らしい。サイコサスペンスっぽいので期待。
5.樋口明雄の多分初のオリジナル作品。核爆弾をもつテロリストに占拠された女子高、という、多分一冊では消化不良に終わりそうな話。巻末の広告をみたらぶらじま太郎の『東京忍者』が載っていた。