DEEP FOREST/幻影の構成

読書記録。週2冊更新。A:とても面白い B:面白い or ふつう C:つまらない D:読むのが有害

1.コリン・ウィルソン『ガラスの檻』中村保男訳、新潮社、1967年。
2.『アメリ古典文庫7 エドワード・ベラミー』中里明彦訳、研究社、1975年。


1.コリン・ウィルソンのミステリ小説。続編のスパイ小説『黒い部屋』は、途中から真相そっちのけでコリン・ウィルソンの思想の独演会になっていたが、これはどうだろう…
2.収録作品は『かえりみれば――2000年より1887年』。「偶発事件により、110年余りも眠った主人公ジュリアン・ウェストが観た西暦2000年のアメリカは、豊かな理想共和国だった――」という、1888年発行のユートピア小説。当時はストー夫人の『アンクル・トムの部屋』と並ぶベストセラーだったらしい。