DEEP FOREST/幻影の構成

読書記録。週2冊更新。A:とても面白い B:面白い or ふつう C:つまらない D:読むのが有害

評論

「言語E」について

「言語E(エネルギー) 現実編」 小田野早秧著 自費出版(非売品) 昭和45年3月13日発行 本書の内容は一言で言えば、「言霊の科学」と言えるだろうか。 著者の小田野早秧(おだの・さなえ)は1908年生まれの女性である。2001年に93歳で亡くなった。 1949年、…

「セクシィ・ギャルの大研究」について・補足

「セクシィ・ギャルの大研究」についてで紹介したように、 腕は、自己防衛やセルフコミュニケーション、男の誘惑などの道具である、 というのが上野千鶴子の主張であったが、 別役実は「思いちがい辞典」(ちくま文庫)において、 腕の機能について、違った…

「セクシィ・ギャルの大研究」について

セクシィ・ギャルの大研究 上野千鶴子 光文社カッパ・サイエンス 昭和57年刊 定価690円セクシィ・ギャルの大研究―女の読み方・読まれ方・読ませ方 (カッパ・サイエンス)作者: 上野千鶴子出版社/メーカー: 光文社発売日: 1982/10メディア: 新書購入: 1人 クリ…

「little Fat Man boy」について

Trailers(Silver)(初回限定盤)(DVD付)アーティスト: LM.C出版社/メーカー: ポニーキャニオン発売日: 2006/10/04メディア: CD クリック: 4回この商品を含むブログ (7件) を見る。 LM.Cとは、lovely-mocochang.comの略。 元Pierrotのギタリスト・A…

回答編・「セカイ系」の終焉と新伝綺

「暴力」が主題となる文学が書かれる中、 その「暴力」はどこへ向かうのか―― 井口時男の問いに対して一つの回答を提示するのが、 「伝奇、再燃――偽史を捨て、人外魔境を歩く理由」(飯田一史、『Studio Voice2007年2月号 特集・「80’sカルチャー」総括』)S…

問題提起編・「『中学生式』文学」論

「『中学生式』文学の行方は?」(井口時男、読売新聞2006年10月3日)この論考を書いた井口時男は、1953年生まれの文芸批評家、東京工業大学教授。 著書は『柳田國男と近代文学』(伊藤整文学賞)、『悪文の初志』(平林たい子文学賞)、 『危機と闘争――大江…

デーモン小暮閣下『夜中の学校 悪魔の人間学』について

http://books.yahoo.co.jp/book_detail/18820916『悪魔の人間学』デーモン小暮 マドラ出版 1993年刊 「吾輩が、今回この講義を担当することになったデーモン小暮である。これから四回にわたって、どんなことについて話そうかなと、いろいろ考えた結果、この…

伊藤俊治『生体廃墟論』について

『生体廃墟論』伊藤俊治 リブロポートhttp://totodo.jp/SHOP/F3-019.html 「体のなかで“戦争”がはじまっている。 “劇場都市”から“電子都市”へ。大気中に張りめぐらされたメディアのヴェールは、人間の生活環境から生態系にいたる地球規模の広がりを獲得して…