DEEP FOREST/幻影の構成

読書記録。週2冊更新。A:とても面白い B:面白い or ふつう C:つまらない D:読むのが有害

メモ

折原一『赤い森』(祥伝社文庫、2013年)の年表

赤い森 (祥伝社文庫)作者: 折原一出版社/メーカー: 祥伝社発売日: 2013/07/24メディア: 文庫この商品を含むブログ (2件) を見る 折原一『赤い森』は、もともと祥伝社文庫の『樹海伝説 騙しの森へ』(2002年)、『鬼頭家の惨劇 忌まわしき森へ』(2003年)と…

戦時中のミッションスクールを舞台にしたミステリである皆川博子『倒立する塔の殺人』では、アンリ・バルビュスの『地獄』の話題が何度か出てくる。 乱歩は、アンリ・バルビュスの『地獄』に触発されて「屋根裏の散歩者」を書いたのではないだろうかと、わた…

最相葉月「星新一 一〇〇一話を作った人」(新潮社)に、 水俣病や四日市ぜんそくなどを特集した「公害 この絶望的現実」(「週刊読売」昭和四十五年九月二十四日号)では、筒井、眉村、新一の三人がルポを競作した。(p.358) という記述があったので、おおッ…

COILの「キリギリス」作詞:長澤知之 人間なんて ラララと唄う 僕はちょっと泣いたんだと思う よどんだ午後にすることもないので ギターでも弾こう 涙をふこう 恋人達は ウフフと笑う 君のことはもう忘れようと思う あいにく僕はどうってことないので ギ…

昔「ラビリンス」という渡部篤郎主演のサスペンスドラマ(1999年)があって、 DVDどころかビデオも出てないようなので調べたら、 wikipediaに アストル・ピアソラの音楽の著作権使用料が相当の多額となるため、パッケージ化は現在のところ目途がたっていな…

「ミクロ・スパイ・シリーズ1 ルーマニア潜入作戦」 リンジイ・ガターリッジ著、村上博基訳 ハヤカワ文庫SF を入手。 紹介文: 人口爆発に対処すべく、イギリスでひそかに研究されていた人間縮小計画。その最初の実験に挑戦したのが、情報部員ディルク、…

「化物語」を観はじめた。 原作を未読だとワケがわからないらしいのだが、 話はともかく個人的にはちょっと病的な演出のビジュアルが素晴らしいので観ていて楽しい。 特に建物の描写。 設定資料集とか出ないかな。

紆余曲折を経てけいおん!アンソロジーコミック「みんなでうん☆たん」(「まんがタイムきらら」2009年9月号付録、だった)入手。 なんていうか、手に入れるために費やした苦労が報われない内容である。 評判だった大沖は…コレは「はるみねーしょん」の初期バ…

けいおんのオフィシャル同人誌「みんなでうんたん」というのがスゴいというので、 それが付いてる雑誌(けいおん!を連載している雑誌。名前は知らない。多分表紙をみればわかる)を探したのだが、 近くの本屋にはすでに置いてなくて、 代わりに「みなみけ6…

「デコーダー」という映画の存在を知った。 バロウズの作品をもとにしているそうで、 「WAVE12 廃墟庭園」(ペヨトル工房、1987年)で志賀隆生や武邑光裕(懐かしい名前!)が言及してて面白そうなんだが、 タイトルが平凡すぎてほかの情報に埋もれてなかな…

ヱヴァ破の、レイとアスカが頑張って料理をする、というのは、 バンソウコウなんかも含めて、類似のシーンが林ふみのの「鋼鉄のガールフレンド2nd」にあった気がずっとしてるんだけど、 手元に本がないので確かめようがない。 まああったとしても大した意味…

3巻にはなかった

「それでも町は廻っている」2巻にも「ナイトヘッド」ネタがあった。 106ページ、 「午前0時を回って5月1日になりました ナイトヘッドレディオDJは引き続きアミーゴ霧原でお届けします」 ってヤツ。 「頭が痛いよ兄さん」はぎりぎり偶然の可能性もあるが、 こ…

石黒正数「それでも町は廻っている」1巻(ヤングキングコミックス)のサブカル引用の中に「ナイトヘッド」ネタ(うう……頭が痛いよ兄さん)を見つけてうれしかった。 僕も何度かやったことがあるが一度も通じたことがない。 マンガ自体は表紙絵の背景が好きな…

先日、カヅホ「キルミーベイベー」と異識「あっちこっち」を読んだが、 どちらもあまりにもツッコミが杜撰すぎて読むに耐えなかった。 思い返すと、どちらも困ったら殴って解決していたようにみえた(実際はそうでもないかもしれないがこういうときは暴力的…

背広の由来

日本では、スーツを「背広」と書いて「セビロ」と読む。 その由来は、英国・ロンドンの高級洋服店街「サヴィル・ロウ」からこの服が作り出されたため、 「Savile Row」が訛って「背広」が当てられたとする説が有力だそうだ。 ホントかよ ちなみに出典はコレ…

事実誤認の効用

中原昌也:たとえば映画の文章だと、僕、すごい事実誤認書きまくっちゃうんです。(中略) 阿部和重:その誤解が生産性を持ったりするんですよ。 〜『青山真治と阿部和重と中原昌也のシネコン!』(リトル・モア、2004年、p.170) なんだか便利そうな言い回…

大塚英志「江藤淳と少女フェミニズム的戦後」p.90(筑摩書房、2001年)に、 長野(まゆみ)がファンの間ではある少女まんが家の変名であると信じられている(実際には違うようだが) という記述があるのだが、 少し調べてみたけど「ある少女まんが家」が誰の…

進化論の思想的影響

「進化論」という発想は社会主義の心の支えになっていますよね。動物でさえ進化するのだから、人間社会も進化・進歩するに違いないというのが社会主義者の考えですから。「進化論」は科学に対する信仰を強め、キリスト教に対して否定的な考えを強める傾向が…

遠くから見ると似ている気がする。

コナン・ドイルと切り裂きジャック

当時「切り裂きジャック」の事件があったでしょう。あれをコナン・ドイルは採り入れてないんです。関心がなかったかというとそうではなく、ドイルは「自分はこの犯人はこういう人間だと思う」と書いて、密封してロンドンの警視庁に渡して、何十年かたったら…

記憶の仕組み

新日本速読研究会会長・速脳研究会会長の川村明宏は、 著書「頭がよくなる速脳術」(光文社カッパサイエンス、1993年)の中で、記憶の仕組みについて述べている(p.64)。頭がよくなる速脳術―情報は色と形で処理しろ (カツパ・ブックス)作者: 川村明宏出版社/…

フロイトの文学観

フロイトの芸術観については、「夢判断」の下巻に明確な記述がある。夢判断 下 (新潮文庫 フ 7-2)作者: フロイト,高橋義孝出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1969/11/12メディア: 文庫購入: 6人 クリック: 27回この商品を含むブログ (24件) を見る 夢は、個々…